ぬいぐるみ売りは、
説明会を熱心に聞いていた。
その隙間を走ってゆく。
飾らない赤子のように。
どこかから弓の音が轟いていた。
首をかしげて湧き水をのむと、
いつもと変わらない味がした。
ぬいぐるみ売りは、
説明会を熱心に聞いていた。
その隙間を走ってゆく。
飾らない赤子のように。
どこかから弓の音が轟いていた。
首をかしげて湧き水をのむと、
いつもと変わらない味がした。
ぶーぶー、
と豚様が鳴く。
仏様のようだ。
しばらくして、
もう一度みると、
泣きわめいていた。
よく見るんだ、
これは太陽と緑の恵みなんだ。
ほら、そこに川も流れているだろう。
戦士がゴブリンに言う。
流れない水に花は揺れるのか、と。
城跡公園を見て走り出した。
どこまでも、どこまでも。
気づくと見たことのない島に着いていた。